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巨乳若妻とつゆだく子作りライフ(仮)-02


 半年後――。
 俺はサトル兄さんから、ある不動産会社の社長令嬢だという女性を一人紹介された。
 牧野香苗さんという名前の彼女は、今年短大を卒業したばかりの、俺より10歳近く年下の女の子だった。

「ど、どうも……」
「あなたがアキラさん……えぇと、牧野香苗です。若菜お姉さんからお話は聞いています」

 言葉を交わした瞬間、俺はあっという間に香苗さんに心を奪われてしまった。
 肩まで伸ばした髪はほの明るく、清楚な服装がよく似合う。ふとした時の笑顔のかわいさにも目を引かれ、スカートから伸びる足の白さに生唾を飲んだ。

 そして――そして、なによりも胸が大きいのである。

 ブラウスのラインが、更にその柔らかそうな胸を強調している。ボタンはしっかり止まっているが、あの下にマシュマロのようなおっぱいが隠されているかと思うと、もう耐えきれなかった。
 あのふわふわ巨乳でパイズリされて、白い脚を絡ませながらセックスをしたらどうなるんだろう。こんなに可愛らしい女の子が、無惨にも男根で貫かれ、アンアン喘ぎながら精液まみれになったら――そんな淫らな妄想が、一瞬で頭の中に広がっていく。

(あぁ、でも……もし、それをするのが俺だったら)

 そうであったなら、どれだけいいだろう。
 丸みを帯び、柔らかくも華奢な体を、全て俺のものにできたのなら。そうしたら俺は、多分一生兄さん達の使いっ走りでも文句は言うまい。

「……アキラさん? どうかしましたか……? なんだか、お顔が……」
「えっ、あ、ごめんなさい! て……ハハ、緊張して眠れなかったから、ずっと仕事してたんです」
「まぁ……それでしたら、どこかで少し休んだ方がいいかもしれませんね。体調を崩されては、元も子もないですもの」

 香苗さんはそういって、俺を近くのベンチに座らせてくれた。
 本当はこういうとき、俺がリードしなければならないんだろう。ぼんやりとしながら、俺はどこかに走って行く彼女の背中を見つめていた。

「……はー、やべぇ……香苗さん、かわいい……」

 おっとりした顔立ちなのに、声はハキハキとしているのがたまらなくタイプだ。
 しかもあの、服の上からでもわかるくらいに豊かな乳房……今思いだしただけで、生唾があふれ出てくるレベルだ。
 心配そうに俺の顔色を覗きこんでくれた彼女を、はたして幻滅させてしまったんだろうか。
 俺はそんなことを思いながら、しばらく木陰で空を眺めていた

「アキラさんっ!」
「は、はいいっ!」

 驚いて目を丸くする俺に、どこからか走って戻ってきた香苗さんは息を切らせながら右手を突き出してきた。

「こ、れ……」
「とにかく、冷たいものをと思って……でも、アキラさんがなにを飲まれるのかがわからなかったので……お水を、買ってきたんです」

 モジモジしながら僅かに視線をそらし、恥ずかしそうに俯いた香苗さんの表情に、俺は今この瞬間死んでもいいと思ってしまった。
 白い肌が、走って戻ってきたことでわずかに紅潮しているのもたまらない。
 俺はペットボトルのよく冷えた水を受け取ると、うわずった声で礼を述べた。

 ――正直、そこから先は記憶が曖昧だ。
 気がついた時には、俺は彼女と向かいあって座っていた。

「あ、あの、あの……カッ、香苗さんっ」
「はい?」

 確か、二人でランチを食べていた時だと思う。
 普段部下や友人と行く店より、少し賑やかで女性が多い店。こういった場所に慣れない俺のために、若菜義姉さんがセッティングしてくれた、いわゆるお見合いの場だ。

「ケッコ……あのぅ、その、結婚……」

 声が無様にひっくり返ったが、俺は意を決してその言葉を告げた。

「ひっ、一目惚れです。結婚してください!」

 思ったよりも声が大きくなってしまい、周囲の人が一斉にこちらを見たが――俺は、香苗さんしか見えていなかった。
 これでもし拒絶されたらどうしよう。
 今までの情けない恋愛遍歴が頭を駆け巡るが、彼女はそんな俺を笑ったりしなかった。
 逆に、目に涙を溜め、ぷるぷると可愛らしく震えながら小さく頷いてくれたのだ。

「は、はい。……よろこんで」



 そうしてとんとん拍子に話は進む。
 早苗さんの実家もこの結婚には乗り気だったようで、彼女は最初からそのつもりで俺と会ってくれたというのは、結婚式の前に聞いた話だ。

 ともかく両家ともに列席者が多いので、披露宴は某有名ホテルをフロアを丸ごと貸し切るとかいう、今時あり得ないような豪華さで行われた。
 もちろん手を回してくれたのは上二人の兄さんたちだ。
 次男のコウスケ兄さんは、細身の体をブラックストライプのスーツで武装をしているみたいだった。

「父さん、今日は欠席だそうだ。今頃ドバイだろうよ」
「日程組んだの、コウスケ兄さんだろ? 本当に……兄さん達は俺に甘いんだから」
「大事な弟の結婚式だ。俺もサトル兄さんも、あの親父に邪魔をされたくなかっただけだよ……あぁ、香苗さん。愚弟をよろしく頼む。やや気が弱いが、オレたち兄弟の中でもいちばん優しい男だ」

 コウスケ兄さんは、いかにもやり手という見た目のサトル兄さんとも、気弱な俺とも雰囲気が違う。洗練されたインテリ――黙っていると少し怖そうなのだが、喋るとなかなかにフランクで優しいところがあるのだ。
 頭も良いから、アメリカの大学院に留学していた時期もある。今ではグループの顧問弁護士筆頭だ。

「お義兄さん……あの、よろしくおねがいします」
「あぁ、どうも。なにかあったら、ウチの妻やサトル兄さんのところの若菜さんに言うといい。オレたちも、なんだって力になろう」

 コウスケ兄さんは頼もしくそう笑うと、得意先への挨拶があるからと戻っていってしまった。

「アキラさん――コウスケお義兄さんはなんだか怖いお方だと思っていたんですけど……」
「あぁ、見た目はインテリヤクザっぽいよな。でもああ見えて、超愛妻家なんだぜ。ほら見て」

 ほほえむ香苗に、俺は今し方自分の席に戻っていったコウスケ兄さんを指差した。
 すぐに自分の妻である玲子義姉さんに笑いかけている。
 玲子義姉さんは国内NGO法人の理事だ。全体的に丸い、ふくよかな体型だが、女神の如く優しい。いつも気を張っているコウスケ兄さんには、この上もない癒しなのだそうだ。

「一番上の……サトルお義兄さんも、先ほどわたしの体調を聞きに来てくれて、皆さんとっても優しいんですね」
「うん、兄弟仲もいいし、居心地はいいと思う。まぁ俺三男だから、グループを継ぐって事はないと思うけど」

 残念ながら、俺は兄さん達を出し抜こうとか、そういう考えは一切持っていない。
 経営センスなら絶対にサトル兄さんの方が上だし、頭の良さでコウスケ兄さんに勝てるとは思えない。このまま二人の補佐的に、任された会社を上手く運用していくのが俺の仕事だ。

「もう、わたしは会社や実家のためにアキラさんと結婚したわけじゃありません」

 そうやって、香苗さんは頬を膨らませる。
 そのちょっとした動作に、胸が締めつけられた。やっぱりかわいい。
 相変わらず、ウエディングドレスのタイトなラインにも負けない、まるいおっぱい――この数ヶ月、披露宴に向けてダイエットをすると聞く度に、この丸みが失われてしまうのではないかと思っていたが、それは見事杞憂に終わったようだ。

「ね、ねぇ香苗さん」
「はい?」
「やっぱり、綺麗だな。あはは……俺も緊張してたから、なかなか言えなかったけど」

 純白のドレスに、お色直しをしたディープブルーのドレス。薄い藤色のドレスも全部似合っていて、俺は本気で兄さん達に感謝した。

「……もう、て、照れます。それに……もう夫婦なのですから……香苗、と、呼び捨てにしてください」

 カァッと顔を赤くするその姿に、気を抜いたらその場で押し倒してしまいそうなのをぐっと堪える。
 一応彼女の実家も古い家なので、結婚するまでそういうことはお預けだったのだ。
 つまり、今日、この式が終わったら無事に初夜――彼女の処女を、俺がもらうことになる。
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